2023.09.09
婚活とAI
結婚や恋愛の世界と畑違いのように見えますが、実はこれらを研究している人たちの中には、コンピューターが「心を持つことができるか」という大命題に取り組んでいる人たちがいます。
最近では、男女のマッチング(お相手探し)にコンピューターの力を借りていることが多く見られますので、少しこの辺りも書いてみたいと思います。
出来るだけ専門用語を避けるようにしますので、どうぞお付き合いいただけましたら幸いです。
なお、先に申し上げておきますが、専門家の方が読むと違和感や厳密さがないところが気になると思いますが、結婚相談所レベルのコラムですので、そのあたりはご容赦願います。
第2話までは最初に公開しますが、第3話以降は不定期ですので、この辺もご容赦ください。
あと、「心とは何か」という禅問答や哲学に触れるつもりはありません。深みにはまらない範囲で「私の勝手な話」にお付き合いください。
このブログを書きたくなったきっかけ
まず初めに、これを書いている私はスマホはよく利用するのですが、ブログ(ブログが「Weblogの略」という事すら知りませんでした。)というものにあまり親しんできませんでしたし、ほかの人のブログも読んできませんでした。
いやそれ以前に、子供のころは紙ベースでも物語の書籍は思い付きで読んでいましたが習慣としてではありません。小中高とアマチュア無線や電子工作に埋没していたのでもっぱらその手の雑誌をむさぼり読んでしました。大学以降は技術雑誌が多かったと思います。
しかし、結婚相談所を運営するにあたって先輩の皆様からいただいたアドバイスによれば、頻繁に情報発信して注目して貰うことが重要とのことですので、ちょうどフェリックスのホームページにリンクするブログページが使えますので諸々書いてみようと思っています。
多くの方はスマートフォンを使っていると思います。私が使っているのはアンドロイドです。
Iosでも同じと思うのですが、アンドロイドで良く使われているgoogle検索で、最近「Chatbot AI」という機能が使えるようになりました。WindowsでもBingには組み込まれています。
これは、最近世界中で話題の「ChatGPT」と根本は似た構造でして、たとえば「婚活に良いサイトを教えてください」と書き込みますと「婚活に良いサイトとしては、以下のようなものがあります。・・・・」という回答が、おすすめサイトの一覧だけでなく「情報の誤った活用に陥らないでください」といった注意書きまで付いて回答してくるという内容です。
これを見て、「もう相談所はいらない」というように感じますか?もう一つ。「何を参考にして順位を付けて奨めてきた」のでしょうか。
人工知能(AI:Artificial Intelligence)が発達してきている近年では、「失われる職業」という悲劇的な話題が盛んに流れてきています。「ChatGPT」の回答は、コンピュータがWEB内の情報を学習した内容に基づいて文章表現をしてくるものでして、「仲人の仕事をしているのではない」とお気づきと思います。
よく見かける「数社に一斉見積します」「あなたに合った〇☓△を紹介します」という案内サイトと同じです。結婚相談所が案内されても、その先は結婚相談所を訪ねてみて相談をしないとわからないという流れですね。この段階では「結婚相談所が存在している」という前提です。
しかし、この先AIに学習させる内容(ここも注意点ですが、今のところAIは解き放たれているわけではなく人間が何を学習させるかをコントロール(映画やドラマなどでは、AIが自己判断で学習をしていって暴走する場面がありますが)しています。
しかし、人間が学習範囲を決める時に意識・意図的な仕業に影響されるとか、「自己学習」が解放されて進んでいくと、人に属する情報(人格情報)を学習していって「人に対して評価をしてくる」可能性があるかもしれない、と感じませんか?
最近のAIはWEB巡回をしますので、facebookやX(旧twitter)、tiktokなどの情報も学習していく可能性はあります。
悪のりした動画が流れる事件も数多くありますが、それらを学習していくかも知れません。
もっと怖いのは、「裏サイト」に潜り込めるかもしれないという事ですね。
そうしますと、良くも悪くもWEB内に存在する情報に従って学習する「AI先生」(ととりあえず呼びます。皆さんは、「ググル」とか「グーグル先生」とか使いますよね。)は、コントロールされていないといけないこととなります。理由は、WEBへの書き込みは誰にでも制限なく解放されているからです。
では、なるべくややこしい話にならないように気を付けながら、続けていきたいと思います。
(第1話終わり)
そもそも出会いとは
第2話も一緒に公開いたします。
前回では、怖い話や危ない話などリスクサイドに触れてしまいましたので、軌道修正をしましょう。
まずは結婚相談所として基本である「出会い」というポイントを探ってみます。
出会いといっても様々で、「仕事に出会う」「趣味に出会う」「美しい景色に出会う」といった、生活の中での出会いもありますが、ここでは「人と出会う」に絞りましょう。
人と出会う場合でも、何らかのきっかけがあって出会うのが一般的で、「電車の中で座っていたらたまたま前の人と目が合った」なんてことや、「小学校のクラスで隣の席になった」というよくあるケースまで様々です。「落としたハンカチを拾ってくれた」などは、むしろ人を引き付けるテクニックとして「わざと落とす」こともあるでしょう。
でも、そのきっかけに対して「何もなかったかのように通り過ぎていく」ことが多いと思います。人それぞれに感度が違いますから、機会に対する鈍さ・敏感さもあるでしょう。
しかしながら、意志をもってきっかけに出会うとそうでもありません。例えば、自分が気に入っている女優さんがいて、その女優さんに似た人を道で見かけたら、きっと顔を確認したり、もしかしたらついて行ってしまうかも。その時、「もしかしたら有名人かもしれない」と思うのか「この人は自分の好みだ」と思うかにも分かれますね。
さて、出会いの場面で、出会う前に知らないうちに自分の中に形成されているイメージ・感覚が「その出会い」の扱いを左右すると思います。ですから、パーティーに出かけたときに参加者の中でイメージに合う人がいないか探しますね。「イケメンならOK」というときも「イケメンのイメージ」をお持ちですね。自分勝手にレベル決めなどしてないでしょうか。え、「自分勝手の何が悪い」と今聞こえたような・・・
婚活パーティーでしたら事前に少しは情報を得ることができるかの知れませんし、同窓会などでは明らかに「同窓」である共通項があり知り合いが来ている可能性はあります。
ただし、普通はそのパーティーのタイトルにつられたという共通項があるくらいで、基本は知らない人たちばかりでしょうから、外見で判断できる情報である「顔立ち」「衣服」「身長・やせ具合」「声の質」「振る舞い」などがスタートポイントになります。
初対面であればその人への印象という事です。
そうなんです。じつは事前に相手のことをある程度知ることができる「お見合い」でも、第一印象にあたる所は大変重要ですね。でも、会ってみて話をしたら「イメージが崩れた」「マイナス面が大きすぎ」「思っていた通りだ」「思っていたより素敵だ」と色々あると思います。さらにその上でもう少し話してみたら、「実に知らない世界を知っていて素敵と思った」とか「変なこだわりがあって嫌になった」という具合。
さて、単語に落とせるようなはっきりしたイメージもあれば、なんとなくというものもあります。
昔は、「曖昧なことは機械にできない」といわれたものでした。
ですので、初期のころの「相性診断」は条件を満たしたものをマッチさせるという程度でした。
今でも多かれ少なかれその程度でしょう。
しかし、だんだんと処理する能力の高いマシンが出現してきて、「近さ加減」という計算ができるようになると「○○%の相性」という答えを出すことができるようになりました。
そろそろ重たくなってきましたかね?
「なんとなく」という曖昧な状態を、たとえば「3割くらい好きかな」みたいな「重み(ウェイト)」で表現することが行われるようになりました。
「どちらかといえば好きかな」も、「全く嫌い」と「完全に好き」の間のどこかというわけです。アンケートでよくある10段階から選ぶのも困りますね。7なのか8なのかわからないでしょ。
方向を示す東西南北がありますね。ざっくりこれで良いつもりが、もっと詳しく知りたければその間に追加して、東・東南・南・南西・西・西北・北・北東という具合に刻みます。そして、「コンパス(方位計)」のように360度ぐるりと方向を刻むことになります。
時間もそうですよね。
土地のようにお金が絡むならシビアですから、「測量」がビジネスになるわけです。
挙げ始めたらきりがないですが、人間の気持ちにおいては少し違います。「好きと嫌いの間のどこかである」という点は「2点の間どこか」になりますが、その「どこの点か」が実は完全に確定していないことがほとんどという事です。しかも、体調や天候に左右されたり、他人の意見に引っ張られたり。
さあ、面白くなったと思いませんか?これぞ人間らしい。
(第2話終わり)
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